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鼻笑を以て心笑と為す

科学史・科学哲学・数学基礎論などに関心を抱く社会不適合系大学生。趣味なし、金なし、友達なし。能力コンプのアスペルガー也。

世はクリスマスらしいが

 実ははてなのアカウントを作ったのは数日前で、その日からブログを更新していくつもりだったのであるが、pcの低速化などといった諸事情により更新が遅れてしまった。幾らか書きたいことがあるので、まとめて書いていこうと思う。
 
 最近特に、自己がいかに無知であるかを思い知らされる。あまりに知らないことが多すぎて驚嘆の念を禁じ得ないのだが、まあそれ自体は今に始まったことではない。思えば、受験戦争とは何だったのだろうか?私は自分の出身高校を激しく嫌っている。というのも、大してレベルが高いわけでもない癖に(否、大してレベルが高くないからこそ、なのかもしれないが)大変に抑圧的で、東大や京大を出ている教師は全くいないにも関わらず、教師たちは毎日のように「センターガー、東大ガー」と言って、たびたび我々にくだらぬ説教をしてくるのである。理不尽な体制も多かったが、当時の私は自己の置かれた状況を鑑みて利益衡量した結果、そういったファッショ的校風に叛逆の念を覚えながらも面従腹背していた。革命家失格である。いずれあの「悪の帝国」(レーガン大統領が全体主義体制のソ連をこのように揶揄したように、私も高校をこう呼んでいる)については詳しく述べるとして、仮に高い偏差値を高校時代に記録したとしても、受験生は深遠な学問の世界の氷山の一角すら知らないのである(もっとも殊勝な学生であればそうでもないかもしれないが、大学受験至上主義の大してレベルの高くない自称進学校においては、大学レベルの数学や自然科学をやったり、哲学書を読んだり、あるいは特定の物事に大して大変な造詣を有しているような個性と教養溢れる生徒などほとんどいなかったし、私もその例外ではなかった)。いったい私は、自信を持って1時間くらい熱く人に語ることができるほどまでに深遠な造詣を有する分野を持ち合わせているだろうかと考えた結果ーおそらくそんなものはない。このように無知な私が少しでもそれを克服できないか考えたとき、読書は多くの知見を与えてくれるのではないかと感じ、読書をしていこうと思ったのである。
 
 スピノザの哲学に関する新書を読んだ。スピノザは17世紀のオランダの哲学者であり、汎神論を唱えたことで知られているが、詳しい思想は存じていなかった。ただ、前々から少々気になっていたこともあり、簡潔に書かれた新書を購入した次第である。このスピノザの代表作『エチカ』は、正式には『幾何学的秩序によって論証されたエチカ』といい、点や線に関するいくつかの公理・公準・定義を基にして定理を導出していくという演繹的な体系で記述されているユークリッドの『原論』のように、定義・公理→定理→証明→系→…などという体裁で書かれている。「実体」、「属性」、「様態」という哲学用語を定義したのち、定理を導出していく厳密な論証スタイルに、彼の明晰で合理的な思索を感じ取ることができるのだが、私自身は『エチカ』を読んだわけではなく、あくまで彼の思索を概略的に解説した入門書を読んだだけであるから、詳細にその内容を述べることまでは書くのも面倒なので省略する。ある程度勉強にはなったが、私としても哲学の初心者であるので、西洋哲学史に関連する書籍を読むことでさらなる理解が深まるように思う。
 
 『科学史年表』なる本も買って読んでいる。17世紀以降の自然科学に関するトピックを年表形式で紹介しているのだが、読みやすくて面白い。古代や中近世における科学に関する書籍もいつか読みたい。私は物理を独学でやっているのだが、苦戦を強いられている。大学以降の学問の道は険しい…。

 今日(12/25)は解析学の勉強会があって、私は今日発表を担当していた。事前にレジュメを作っておく慣習があるようなので私もそれを作っておいて、わざわざこんなものまで書いているのだからそれなりにうまく説明できるのだろうと思っていたが、結果はグダグダな説明に終わった。ボードを前にして、書くべき内容の取捨選択ができない…「明らかに」の理由を説明しようと思いつつも頭が真っ白になる…「同様に証明される」という部分の証明を事前にしたにも関わらず頭が混乱してできない…。「発表力」の欠如を痛感した。私はその勉強会の中でも最年少であり、修士課程や博士課程の学生もいる中説明しようとすると、ここまで焦ってしまうのは予想外であった。自分が教科書の内容を仮に理解したつもりになっていたとしても、第三者をして明確に自分が理解しているということを認識せしめる水準まで仕上げなければ、理解しているということにはならないとみなされうる、ということを学んだ。訓練が必要なのだろう。もっとも多くの人前で何かを発表する機会など私にはほとんどなかったから、こういう場には慣れていないというのもあるが…。予想以上の自分の発表の出来なさに実力不足を悟り、少しブルーな気分になったのであった。落ちこぼれ学生だから仕方がない。その後家庭教師のバイトを終え、帰宅。やっと明日から帰省!冬休みである(本当は月曜に授業があるのだが、まあ良い)。それでは今日はここで筆を置くこととしよう。世はクリスマスだったようだが、今年は特にそれを実感できず、クリスマスであるということ自体忘れかけていた。